みやま市から広がる「ワンヘルス」の輪 2023年12月21日みやま市

みやま市で活躍する皆さんと知事の写真

今回の「知事といきいきトーク」は全国初の「ワンヘルス推進宣言」を行うなど、「ワンヘルス」に力を入れるみやま市を訪問し、意見交換を行いました。

「ワンヘルス」(One Health)とは人と動物の健康と環境の健全性は一つと捉え、一体的に守っていくという考え方

みやま市で活躍する皆さん

  • 江頭 希美さん(えがしら のぞみ)(①)福岡県立山門高等学校Oneヘルスクラブ 部員

    板橋 苺子さん(いたはし まいこ)(②)福岡県立山門高等学校Oneヘルスクラブ 部員

    木庭 慎治さん(こば しんじ)(③)福岡県立山門高等学校Oneヘルスクラブ 顧問

    熊川 博基さん(くまがわ ひろき)(④)みやま市商工会 会長

    坂井 剛修さん(さかい たかのぶ)(⑤)高田漁業協同組合 代表理事組合長

    原田 亜希子さん(はらだ あきこ)(⑥)みやま猫YO にゃんず。 代表

    宮本 篤さん(みやもと あつし)(⑦)みやま市教育委員会 教育委員 農業従事者

    渡邉満昭さん(わたなべ みちあき)(⑧)みやま市総務部企画振興課 ワンヘルス総合推進室長

    板橋聡 県議会議員(⑨)、服部誠太郎 県知事(⑩)、
    松嶋盛人 みやま市長(⑪)、牛嶋利三 みやま市議会議長(⑫)

ウナギの生態を研究し持続可能な社会を考える

板橋苺 福岡県立山門高等学校Oneヘルスクラブは、福岡県立伝習館高等学校から引き継いだニホンウナギの保全活動に取り組んでいます。稚ウナギを水槽で飼育した後、飯江川(はえがわ)に放流し、追跡調査を行うことで、ウナギがいろいろな場所で成長していることが分かりました。

江頭 2022年からは「山川ほたる保存会」と一緒に竹林を広葉樹の森にする取り組みを進めています。自然には持続可能性があることに気付かせてくれたのが、ウナギの水槽に入れたクスノキの落ち葉です。

木庭 落ち葉に付いていた細菌が、ウナギの排泄物のアンモニアを取り込んでアミノ酸を作り、水槽内のアンモニア濃度と毒性を低下させます。

江頭 落ち葉のおかげで水槽の水替えをしなくても水環境が維持できました。生態系の健全性は全ての動物と人との健康にもつながります。今後も持続可能な地域社会のために自然と人間社会の関係性を考えていきたいと思います。

知事 ワンヘルスという観点から、ニホンウナギの生態などを掘り下げて研究し、生態系を守っていこうという活動は、素晴らしいことです。全国野生生物保護活動発表大会での林野庁長官賞の受賞、おめでとうございます。これからも活動を続け、後輩にもつなげていただきたいと思います。

ワンヘルスへの理解を深める

熊川 福岡県のワンヘルスセンターがみやま市に設置されるということで、商工会の会員へのワンヘルスの勉強会を開催しています。また、会員に案内文書を配布し、ワンヘルス宣言事業者を増やす取り組みを行っています。センターの周辺では、交流人口の増加が見込まれるので、「みやま市に住みたい」と思われるような魅力あるまちづくりを進めていきたいです。

知事 宣言事業者を増やすためにご協力いただきありがとうございます。センターはワンヘルス実践の中核拠点になります。国内外の人々がワンヘルスを学び、体験できる、そして研究もできる施設に整えていきたいので、ご協力をお願いします。

豊かな海を守るため、森づくりに取り組む

坂井 のりの今年度の初入札会では、平均単価が過去最高となりました。有明海には山から川を通って栄養豊富な水が流れてきます。昨年度、山を購入し、針葉樹から広葉樹への植え替えを進め、森の保全に取り組んでいます。

知事 初入札に行きましたが、初摘みののりは色が黒々としており、香りも口溶けも良く、おいしかったです。過去最高値の更新は大変喜ばしい。森が川を経て海とつながり、森の栄養を蓄えた水が海を豊かにしていきます。森づくりの活動も継続していただきたいと思います。

自然や動物と触れ合い、心を明るく元気に

知事と意見交換をしている様子 堤楓恋(つつみ かれん)さん、久保優美子(くぼ ゆみこ)さんの写真

(左から)山門高等学校Oneヘルスクラブ部員 堤楓恋(つつみ かれん)さん、久保優美子(くぼ ゆみこ)さん

原田 野良猫の不妊去勢手術のお手伝いをしています。猫が好きな人も嫌いな人も、これ以上野良猫が増えたら困ると悩んでいます。野良猫は病気、寒波、飢えで命を失っています。猫を幸せな家庭へ導いてあげたい、一匹でも多く救いたいという気持ちで活動しています。

知事 猫の殺処分ゼロのために、地域猫活動に取り組み、一代限りの生を全うさせてあげることは重要だと思います。命の重さを考えて活動に取り組んでいただき、本当にありがたいです。県では、地域猫活動の不妊去勢手術費用を市町村に助成しています。これからも人と動物の共生について、しっかり考えながら取り組んでいきます。

宮本 8年前に就農し、現在は市の教育委員会で教育委員も務めており、市内の小・中学校で農業を知ってもらう活動をしています。最近、不登校の子どもを対象にしたミカン狩りを行い、子どもにも先生にも喜んでいただきました。農業は、生きていく上で必要な食べ物を作るだけではなく、心のケアもできると感じています。食と心の両面で、農業分野のワンヘルス教育に協力できればと思っています。

知事 自然や動物と触れ合うことは、心を明るく元気にしてくれると思っています。これも農業の持つ多面性の一つだと思いますので、引き続き取り組みをお願いします。本日は有意義な話を聴かせていただき、ありがとうございました。


みやま市のいきいきスポット

  • バイオマスセンター「ルフラン」の写真

    バイオマスセンター「ルフラン」

    生ごみなどを、バイオマス資源として循環利用するための施設。敷地内には、廃校となった小学校の校舎を活用し、食品加工所やカフェ、シェアオフィスなども備え、まちづくりの拠点としての機能も持っている。

    [住所]みやま市山川町重冨121
    [電話]0944-32-8575

  • バイオマスセンター「ルフラン」を視察する様子
  • 南筑後農業協同組合山川総合集出荷施設の写真

    南筑後農業協同組合山川総合集出荷施設

    みやま市の特産品として高い評価を得ているミカンの出荷施設。高精度カメラとAI判定を用いた設備を導入。選別作業を自動化し、労働力の削減、作業の省力化などを図っている。

    [住所]みやま市山川町立山937-1
    [電話]0944-67-1212

  • 南筑後農業協同組合山川総合集出荷施設を視察する様子
  • 総合市民センター「MIYAMAX」の写真

    総合市民センター「MIYAMAX」

    2022年10月にオープンした複合施設。体育館機能を兼ね備えた多目的ホールをはじめ、文化・芸術、健康・スポーツ、子育て支援活動などに利用できる。

    [住所]みやま市瀬高町下庄792-1
    [電話] 0944-63-3333

  • 総合市民センター「MIYAMAX」を視察する様子